朝8時55分、体育館前の通路に靴が整然と並べられています。お別れを前に、並んだ靴から寂しさと緊張が伝わってきます。そこを生徒会本部による先導のもと、異動される6名の先生方が、生徒の集まる体育館へと入場しました。
代表生徒によるお礼の言葉が、しみじみと語られます。
「柔道6段の投げ技をくらいます。とりゃー!」
「先生から挨拶してくれてうれしかった。私も自分から挨拶できるようになりたい。」
「毎日消毒してくれたおかげで安心して生活できた。バレーボールを一緒にやってくれた。」
異動される先生方からも、お別れの言葉をいただきました。
「大人になってからも、10年で大きく変わった。それは皆と出会ったから。」
「小鹿野中のみんなは、大きく成長した。生徒の皆が進んで動き出した。期待に応えてくれた。」
「牛乳の残りが減った。飲もうと思ってくれれば変わる。うれしい。」
異動された先生方が退場した後、生徒会長から次のような話がありました。
「2年生は来年度の受験に向けて、1年生は今まで先輩に教わってきたことを後輩に教えてあげられるよう、先輩としての自覚をもって頑張りましょう。来年度は生徒全員が自信をもって行動できるようにしてきたいと思います。たくさんの人と協力し、いろいろな成功体験を経て、自信をつけるという良いサイクルを作っていきましょう。」この熱い想いを、全生徒が確かに受け止めました。
別れは、新たなスタート。これからも、お互いの人生を輝かせていきましょう。